「気にしい」の性格を、心理学を使って分析してみたよ

心理学で解説

こんにちは。

スイミーの隠れ家、編集長のツカサです。

僕は大学時代に心理学を専攻し、主に社会心理学を学んできました。大学を卒業した今でも、当時教わっていた先生に師事し、月にいっぺんほどお話を伺っています。

そして現在の職業柄、先生からのお話から原稿を作成したり、実際の営業や教育などの場で、その知識を実践・応用することも少なくありません。

そこで今回は、僕が学んだ心理学のメソッドをご紹介します。

「気にしい」って、そもそも何?

「気にしい」とは、関西弁で「何かと気にしすぎる人」「神経質な人」の意だと言われています。

関西圏だけでなく、東京でも若者を中心に比較的頻繁に使われる言葉ですね。

端的に表すと、自分が取った発言や行動などに対して、人がどう受け取ったのかが気がかりとなり、不安を感じてしまいがちな人のことを指します。

人からどう思われるか、ということに対しての耐性は人によって異なりますが、「気にしい」な人たちは特に気になってしまうんですよね。

「気にしい」の正体。それは、「後悔」である


ではなぜ「気にしい」の人たちは、人からの評価を過剰に気にしてしまうのでしょうか?

心理学的には「気にしてしまう人」とはすなわち、「後悔をしてしまう人」であると言われているそうです。

後悔とは、自分の発言や行動に対して「他のアプローチができたのではないか?」と、つい考えてしまうこと。

「気にしい」の人は、この後悔が人よりも大きいと言えます。

「やった後悔」と「やらなかった後悔」

そして後悔にも、大きく分けて2種類の後悔が存在します。

まず1つ目は「自分が積極的に選択した末の、発言や行動」に対する後悔。

そして2つ目は「行動や発言をしない、もしくは受動的・消極的に選択した末の発言や行動」に対する後悔。

言い換えるなら、前者を「やった後悔」、後者を「やらなかった後悔」と言えるでしょう。

「やった後悔」よりも「やらなかった後悔」の方が、気になってしまう理由


ここで、僕の先生が教えてくださった、イスラエルのベン・ギュリオン大学、マイケル・バーエリ博士の研究をお話しましょう。

マイケル博士は、サッカーのPKにおいて、ゴールキーパーが「もっともボールを止める確率が高い動き」について調査しました。

その結果、

・ゴールキーパーが真ん中でじっとしていた時のセーブ率…33.3%
・ゴールキーパーが左に飛んだ時のセーブ率…14.2%
・ゴールキーパーが右に飛んだ時のセーブ率…12.6%

つまりこの結果から、「ゴールキーパーは、真ん中を守っていた方が、左右に飛び込む時の倍、セーブ率が高い」ということが分かりました。

ところがこの調査の結果を、実際にプレーするゴールキーパーたちに伝えると、意外な答えが返ってきました。

「真ん中だけずっと守っているなんて、耐えられない。どちらか左右に飛び込む、というアクションを取らずに、ずっと真ん中だけを守っているのは、心理的に厳しい。」

すなわち、ずっと真ん中だけ守る(やらなかった後悔)の方が、心理的な負担が大きいために、たとえゴールを守れなかったとしても左右への飛び込み(やった後悔)を選ぶ、というわけです。

失敗する確率のが高いと知りながらも、「やる後悔」を選んでしまうということは、「やらなかった後悔」はずっと心に残り続け、大きな心理的な負担をかけると言えるでしょう。

このことからも「気にしすぎる人」とは、どちらかといえばやらなかった後悔、もしくは受動的な選択をしている傾向があります。

「気にしい」な自分と、上手に付き合っていく

以上の研究からも「気にしい」の人は、後悔をしやすく、そしてどちらかというと「やらなかった後悔」を引きずっているのでは?ということが分かりました。

ここから分かることは、どうせ後悔をするなら、「やらない後悔」より「やる後悔」を選んでみる。そして、覚悟を持って行動・選択する。

それがたとえ失敗に終わっても、結果として後悔の大きさ(心理的な負担)は小さくて済むのです。

とはいえ「気にしい」な自分も、見方を変えればあらゆることを思案できるという強みもあります。

自分の「気にしい」なところを客観的に捉えて、上手に付き合っていけるようになれば、少し生きやすくなるかもしれません。