待望の10枚目のアルバム目前! DIR EN GREYの描く「真世界」【ライブレポ】

ライブレポ

こんにちは。

スイミーの隠れ家・編集長のツカサです。

昨日は僕が高校生の頃から敬愛してやまない、DIR EN GREYの最新ツアー「真世界」@新木場STUDIO COASTに行って参りました。

今回は、その様子をお伝えするとともに、このライブを通して垣間見えた「次のDIR EN GREY」について、考察していきます。

注意!
・この記事には、DIR EN GREYの最新ツアー「TOUR18 真世界」のネタバレを含みます。
・この記事は、あくまで「筆者個人の意見、考え」によって構成されています。ご理解の上、お読みくださいませ。

TOUR18「真世界」とは

2018年4/16(月)、場所は川崎クラブチッタにて行われたFC限定ライブを皮切りにスタートした、「真世界」。

過去のアルバムを1枚ずつフィーチャーし、2016年7月から2017年10月まで続いた長期ツアー「TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________」シリーズを終え、ベスト・アルバム「VESTIGE OF SCRATCHES」を発売。

その後初となる本ツアーでは、否が応でもファンとしては期待をせざるを得ませんでした。

なぜなら去年までのツアーは、どちらかというと彼らの「過去」と「現在」にフォーカスされていたのに対し、今回のツアーからは「現在」、そしてその先の「未来」が提示されるだろうと予想できたからです。

結果として、その予感は的中。

新曲3曲を含む、新旧織り交ぜた楽曲群は、新たなステージに足を踏み入れようとする、彼らの未来を彷彿とさせました。

1曲目は新曲、『人間を被る』

19時。定刻を5分過ぎた頃に、会場BGMの音量が上がり、場内が沸き立ちます。

そして暗転。

怪しげでどこか悲しげなSEとともに、メンバーが登場します。

1曲目に披露されたのは、新曲『人間を被る』。

2018/04/25に発売が予定されているシングル曲からのスタートです。

Gt.薫さんのアルペジオから始まるこの曲は、前作『詩踏み』とはまた異なる形の、激しさとメロディアスさを孕んだナンバー。

筆者を含め、この会場に集まった多くのファンにとって、初めてこの楽曲のフル尺を聞くことになりました。

ところで、ライブでの演出映像、そして現段階(2018/4/19現在)公開されているTrailer映像にもある、マツボックリは一体何を意味しているのでしょう…?

mode of DSSを彷彿とさせる怒涛の流れ

そして2曲目は『DIFFERENT SENSE』。

今年3月の会報誌によると、新曲『人間を被る』のアレンジは、時期が異なれば『DIFFERENT SENSE』のようになっていたとの情報が。

そういった意味で対比を作るための流れなのでしょうか?

激しさ、疾走感、メロディアスさが入り交じるこの楽曲のイントロが流れた瞬間、会場の空気は一変。

京のグロウルとともに炸裂する、ヘッドバンギングの渦にただただ圧倒されました。

続く3曲目は『LOTUS』。

こちらは、シングルに収録されている形ではなく、Synphonicバージョンで演奏されるケースが多い楽曲です。

逆にバンドバージョンで聞くことを新鮮に感じたファンも少なくなかったのではないでしょうか?

DIFFERENT SENSE』、そして『LOTUS』と、まるで2016年9月に行われた『TOUR16 FROM DEPRESSION TO ________mode of DUM SPIRO SPERO」を彷彿とさせる流れ。興奮が収まりませんでした!

怪しく、暗く、深い闇。ミドルナンバーたちが持つ世界観

しばしの暗転の後、始まったのは『禍夜想』(まがやそう)。

9th ALBUM『ARCHE』に収録されている楽曲です。

怪しげで湿度の高い雰囲気と、サビのメロディアスさがたまらない、筆者の好きな楽曲のうちの1つです。

そしてこの曲の持ち味は、なんといってもライブ映え。

最近だと、「TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________mode of Withering to death.」で披露されたこの曲で、絶句したのは筆者だけではないはず。

『禍夜想』、そして後に続く『孤独に死す、故に孤独。』『dead tree』の流れでは、ただならぬ緊張感にただ体力を吸い取られてしまいました…。

話を「真世界」に戻しましょう。

この日、後に続いたのは『鴉』、そしてベスト・アルバムで再録された『腐海』。

比較的遅めのテンポ感でもオーディエンスを飽きさせない。世界観に閉じ込めてしまうのは、もはやDIR EN GREYのお家芸。

続く『Midwife』では、「まだいけんだろクソッタレ!もっと1つになれんだろ!」と煽るVo.京。

全員での「掻っ攫って!」の大合唱は、壮観でしたね。

ファンの中で話題を呼んだ新曲『Ranunculus』

「TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________mode of 鬼葬」でも演奏され、話題を呼んだ新曲『Ranunculus』。

『Ranunculus』とは、明確に決まったタイトルではないですが、曲中幾度と繰り返されるフレーズです。

6/8拍子のミドルナンバーで、耳に残るメロディと、DIR EN GREYにしては珍しい部類に入る真っ直ぐな歌詩が、当時から話題となっていました。

本公演では、この曲のみ、唯一映像に歌詩が載せられていました。

「詩を、言葉を、しっかりと噛み締めて欲しい」というメッセージなのでしょうか?

ちなみに、個人的に1番印象に残った歌詩は2番のAメロ、Bメロです。

人を失う 怖さから
いつの間にか 自分を
誰かのように 嘘で騙す

その時 気がつく 私の心に

出典:DIR EN GREY「新曲」より

真っ直ぐなメッセージを内包している曲といえば、近年だと9th ALBUM『ARCHE』の1曲目『Un deux』ですよね。

『Un deux』とはまた異なるアプローチ、背中を押してもらえるような楽曲ですが、この曲にもバンドのコンセプトである「痛み」が強く内包されていることを強く感じました。

痛みの度合いや大きさ、種類は人によって違えど、ここに集まった誰もが「痛み」を抱えている。

それぞれ「痛み」に突き刺さるからか、筆者の周りには涙を浮かべながら聞き入っている人も多くいました。

この曲は、来る10枚目のアルバムに収録されるのでしょうか?

期待が膨らむばかりです。

DIR EN GREY屈指のキラーチューン『VINUSHKA』

新曲『Ranunculus』の後はライブでは定番の『SUSTAIN THE UNTRUTH』、そして久しぶりの『てふてふ』。

その後は皆さんお待ちかね、『VINUSHKA』です。

DIR EN GREYが海外で高く評価されるにあたり、決定打を打ったとされる8th ALBUM『UROBOROS』のリード曲であり、メンバー、ファンともに文句なしで「DIR EN GREYの代表曲」に選ぶ、もはや名曲中の名曲です。

この曲のイントロが流れた瞬間、毎回背筋がゾクッとなる感覚は、何回聞いても飽きることがありません。

そして本編最後は、再録された『Beautiful Dirt』。

音源で聞くときほど、ライブでは変化はあまり感じられませんでしたが、ライブで盛り上がる1曲として、今後が楽しみですね。

ロックンロール調の新曲。そして『詩踏み』の安定感

アンコールの1曲目は、ロックンロール調の新曲。

例えるなら『VULGAR』や『Withering to death.』に収録されていそうな、ストレートなナンバーです。

続くのはこれまた久しぶり『霧と繭』。『輪郭』でリメイクされて以降、鳴りを潜めていた感が否めない楽曲ですが、久々に聞くとかっこいいですよね。ライブでも盛り上がります。

そしてようやく登場した『詩踏み』。

『人間を被る』と比べるのも難儀ですが、やはり分かりやすいくらいの疾走感、メロディの綺麗さ、聴かせるパートと勢い重視のパートに分かれ方は、何回聞いても気持ちがいいです。

緻密な構成に感心するとともに、勢いと自らのエモーショナルに、気がついたら我を忘れて頭を振っていました。

そして『REPETITION HATRED』を経て、いよいよラストナンバー『THE ⅢD EMPIRE』へ。

こちらもファンの中で人気な楽曲であり、新たに再録されライブの定番曲として核になっていくのだろうなと感じさせてくれました。

次のDIR EN GREYを目撃できる「真世界」。そして、10枚目のアルバムへ

会報誌でもあったように、制作が難航しているという、10枚目のアルバム。

既出の『詩踏み』、そして新曲の『人間を被る』の収録はほぼ確実でしょうが、一方で、本公演で披露された2曲が収録されるのでしょうか?

いずれにせよ、この「真世界」が次のアルバムへと繋がるツアーになることは間違いありません。

「次のDIR EN GREY」への変換点を目撃できる、TOUR18「真世界」。

追加公演も決まり、まだチャンスはあります。ぜひ一度、その目でご覧ください!

TOUR18 真世界
http://direngrey.co.jp/tour/
最新シングル『人間を被る』
http://direngrey.co.jp/discography/3244/

セットリスト
1.新曲(人間を被る)
2.DIFFERENT SENSE
3.LOTUS
4.禍夜想
5.鴉
6.腐海
7.Midwife
8.新曲(Ranunculus)
9.SUSTAIN THE UNTRUTH
10.てふてふ
11.VINUSHKA
12.DISABLED COMPLEXES
13.Beautiful Dirt

EN
1.新曲
2.霧と繭
3.詩踏み
4.REPETITION HATRED
5.THE ⅢD EMPIRE